中棒が壊れたときの修理事例を紹介!「伊砂文様 50cm 折りたたみ傘」中棒の修理方法

こんにちは。小宮商店で修理を担当している大圖です。
お客様の大切な傘をお預かりして直す、修理担当の立場から「傘の修理」の様子をご紹介します。

中棒故障の際は中棒取り換えの修理

今回は実際にご依頼いただいた「伊砂文様 折りたたみ50cm 8本骨(桜)」の「中棒の修理」を行います。中棒とは、手元(ハンドル)が付属している、真ん中の棒のこと。曲りや破損などの故障から修理のご依頼をいただくことが多いです。修理の方法としては、ほぼすべて「中棒の交換」を行います。

まずは傘の開け閉めや、縫い目や糸の状態を確認し、中棒以外に不具合がないか確認します。全体の状態を詳しくチェックしたら、いよいよ作業に取り掛かります。

中棒パーツを交換するためには、「手元(ハンドル)」と、骨をまとめている「上ろくろ」と「下ろくろ」いう上下2箇所のパーツを外す必要があります。ちなみに、手元が外せない傘は手元も新しいものに取り換える場合もあります。
実は、ろくろと骨は「抱き金」という針金でまとめられています。意外とシンプルな構造なため、抱き金を外せば骨はバラバラになります。

修理箇所を含めた全体を細かくチェック

それでは、いよいよ上下のろくろを骨から外し、新しい中棒に取り換えていきます。中棒パーツを交換したら、抱き金でまとめ、再度手元を取り付けます。
その際に「石突」と「菊座」の状態も確認します。石突は傘を閉じたときに地面に接する部分ですが、折りたたみ傘の場合はコンパクトなタイプのものが多く、ネジ式で取り付けています。その石突の下にあるひらひらしている傘生地を「菊座」といい、防水や美観において重要な役割を担っています。折りたたみ傘の石突はプラスチックや木製が多いため、割れると菊座ごと紛失してしまうことも少なくありませんが、今回はどちらも劣化やヒビなどが見られず、きれいな状態でした。

最後に再度全体の状態をチェックし、修理は完了です。小宮商店では、ご依頼箇所を直した後も、改めて他に異常がないか最終チェックを行います。ここでもし不具合が見つかれば、お客様のご予算やご希望に合わせて追加の修理を行います。

長くお使いいただくためのメンテナンス

今回ご依頼いただいた傘は、骨や生地に異常はありませんでしたが、口とじの糸のゆるみを一か所確認しました。そのため、追加修理としてお客様に確認したうえで、蝋引きの糸で口とじの縫い直し修理を行いました。

お預かりした傘から、これまで大切にお使いいただいていることが伝わってきて、修理をしていてとても嬉しくなりました。そんな大事なお品物だからこそ、その気持ちにしっかりと応えられるよう、心を込めて修理やメンテナンスをさせていただきます。

これからも、お気に入りの傘を、末長くお使いいただければ幸いです。